メーカー・消費財(FMCG)業界への転職はあり?ブランド・営業・マーケティング経験の活かし方

メーカー・消費財(FMCG)業界への転職は、営業やマーケティングの経験を「ブランド価値」という形で積み上げていきたい方にとって、有力な選択肢です。一方で、BtoB企業やIT業界からの転職を検討する中で、「自分の経験は通用するのか」「メーカーは安定しているが成長実感は得られるのか」と迷われる方も少なくありません。

この記事では、消費財メーカーへの転職を職種別に整理し、どのような経験が評価されやすいのか、どう判断すべきかを実務視点で解説します。

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消費財(FMCG)メーカーとは?転職市場での特徴

消費財(FMCG)メーカーは、食品・飲料・日用品・化粧品など、生活者にとって身近な商品を扱う業界です。
市場は成熟している一方で競争は激しく、商品力だけでなく、ブランド戦略・販促設計・営業とマーケティングの連動が成果を左右します。
転職市場においては、一定の求人はあるものの、即戦力性を重視する傾向が強く、業界未経験の場合でも「どの経験がどう活かせるのか」を具体的に説明できるかが重要になります。有名ブランドであること自体が評価につながるわけではなく、再現性のある経験をどう示すかが選考の分かれ目になります。

職種別に見る、消費財(FMCG)メーカー転職で評価されるポイント

営業

消費財メーカーの営業は、単なる受注活動ではなく、売り場や販促を含めた提案型の役割が求められます。小売・卸との折衝においても、価格条件だけでなく、どのように商品やブランドを届けてきたかが重視されます。
転職時に評価されるのは、売上数字そのものよりも、どんな仮説を立て、どのような工夫や判断で成果につなげたかを説明できるかどうかです。消費者視点を意識した営業経験を、言語化できるかがポイントになります。

マーケティング

消費財メーカーのマーケティングは、広告や施策を打つこと自体が目的ではなく、ブランドを中長期で育てていく視点が求められます。実務では、データ分析や仮説検証、社内外との調整が中心となります。
選考では、なぜその施策を選び、どのような前提で意思決定したのかを説明できるかが重視されます。短期成果型の経験を、積み上げ型の視点に転換できるかが判断材料になります。

EC運営

消費財メーカーにおけるEC運営は、販売チャネルであると同時に、顧客データを直接取得できる重要な接点として位置づけられています。単なる運用業務にとどまらず、改善視点が求められます。
転職市場では、数字をもとに課題を捉え、施策を回してきた経験があるかが評価されます。販促やCRM、在庫との連動まで視野を広げていたかが差になります。

ブランドマネージャー

ブランドマネージャーは、商品・マーケティング・営業を横断しながら、ブランド全体の方向性を担うポジションです。関係者を巻き込みながら意思決定を行う力が求められます。
転職時に見られるのは肩書きよりも、ブランドをどう捉え、どんな判断軸で動いてきたかです。部分最適ではなく、全体視点で考えてきた経験が評価につながります。

メーカー・消費財業界への転職をどう判断するか

消費財メーカーへの転職は、営業やマーケティングの経験を、短期成果ではなくブランドという中長期の価値に昇華させたい方に向いています。一方で、スピード感や個人裁量を最優先したい場合は、慎重な検討が必要でしょう。
重要なのは、「メーカーかどうか」ではなく、その環境でどんな役割を担い、どんな価値を積み上げたいのかという視点です。その軸を持った上で、消費財(FMCG)業界への転職を選択肢として検討してみてください。

この記事を書いた人

岩崎久剛

1984年兵庫県生。関西大学工学部を卒業後、受験支援事業を全国展開する大手教育事業会社にて総務人事など管理部門を経験し、2012年より人材業界に転身。大手総合人材会社にて求人広告、人材紹介など中途採用領域での法人営業を経験し、従業員数名規模のベンチャーから数10か国に展開するグローバル企業まで多様な業界、事業フェーズの企業の採用を支援。2016年よりハイキャリア領域の人材紹介事業立上げメンバーに参画し、関西ベンチャーを軸とした採用支援に従事。その後、ビズアクセル株式会社を起業。MBA(グロービス経営大学院)。

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