
転職活動を進める中で、転職エージェントから一度に10件、20件、場合によってはそれ以上の求人を紹介されることがあります。一見すると「選択肢が多い=恵まれている状況」と感じるかもしれませんが、30代〜40代の転職においては、必ずしもそうとは言い切れません。
むしろこの局面は、キャリアの方向性を見誤るリスクが高まるタイミングでもあります。大量の求人紹介にどう向き合うかは、転職活動の質そのものを左右する重要なテーマです。
転職エージェントが大量に求人を紹介する理由を理解する

まず理解しておきたいのは、転職エージェントが多くの求人を提示する背景です。その意図は大きく分けて三つあります。
一つは、求職者の志向や許容レンジを探るための「反応確認」です。希望条件がまだ抽象的な場合、あえて幅広い求人を提示し、どこに関心を示すかを見極めようとします。転職エージェントとの面談の中で「何が向いてるかわからない」「自分のやりたいことがまだ明確でない」という言葉が多い場合には具体的な物差しをもって貰いたい意味合いでこのようなコミュニケーションをとる場合があります。
二つ目は、市場との適合度を測る目的です。キャリアチェンジやこれまでのキャリアよりも背伸びをした選択を目指す場合には、まずは積極的に応募を進め、どのレベル・どの職種で書類通過や選考が進むのかを確認し、今後の転職戦略を立てる材料にするケースがあります。
三つ目は、営業的な観点での「囲い込み」です。転職エージェント、特に求職者数・案件数ともに多い大手の転職エージェントほど、「まずは自社経由で応募させる」ことを重視する傾向があります。大量の求人を提示することで、他社転職エージェントに流れる前に関係性を固定化し、主導権を握ろうとする意図が働くケースも少なくありません。
ここで注意すべきなのは、上記の通り、紹介された求人すべてが「あなたにとってベストな選択肢」とは限らない点です。数が増えるほど、一社一社の背景説明やマッチング精度は下がりやすく、結果として求職者側が情報過多に陥るリスクも高まります。
特にミドル層の転職では、この「囲い込み型」の大量紹介に流されてしまうと、自身のキャリア軸が曖昧になりやすいため、意図を理解した上で冷静に取捨選択する姿勢が求められます。
「とりあえず応募」はキャリアを消耗させる

大量の求人を前にすると、「迷うくらいなら応募してみよう」と考える方も少なくありません。しかし、この判断は特にミドル層にとっては危険です。
理由の一つは、応募理由が曖昧なまま選考に進んでしまうことです。面接では必ず「なぜこの会社なのか」「なぜこのポジションなのか」を問われますが、軸が定まっていないと回答も浅くなり、評価に直結しません。
もう一つは、転職活動そのものに疲弊してしまう点です。複数社の選考が並行すると、準備や意思決定に追われ、「どこでもいいから早く決めたい」という心理状態に陥りやすくなります。これは、後悔の残る転職につながりやすい典型的なパターンです。
転職エージェントの見直し検討も一つの選択肢

もし「明らかに自分の志向と合わない求人が多い」「背景説明が薄いまま数だけ紹介される」と感じる場合、転職エージェントそのものを見直すことも選択肢の一つです。
転職エージェントとの相性は、転職活動の質に大きく影響します。キャリアの方向性や価値観を深く理解しようとせず、数を優先する姿勢が強い場合、ミドル層の転職支援としては不十分と言わざるを得ません。
転職エージェントを変えることは、決してネガティブな行為ではありません。むしろ、自分のキャリアに真剣に向き合うための前向きな判断です。複数のエージェントと話す中で、自分に合った支援スタイルを見極めていくことも重要です。
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最後に
転職エージェントから大量に求人を紹介されたとき、最も大切なのは「選択肢の多さに安心しないこと」です。30代〜40代の転職は、これまでのキャリアをどう活かし、次の10年をどう設計するかが問われる局面です。
求人を減らすことは、可能性を狭めることではありません。本当に向き合うべき選択肢に集中するための、極めて戦略的な行動です。転職エージェントを上手に活用しつつも、主導権はあくまで自分にある。
その意識を持ち、納得感のある転職を実現していきましょう。

