
退職時の手続きでつまずきやすいのは、「何を受け取り、何を自分で手続きするのか」が整理できていないことです。退職に必要な書類を把握せずに進めてしまうと、転職先の入社手続きや、保険・年金・税金の切り替えで思わぬ手間が発生することがあります。
この記事では「退職 手続き 必要書類」を軸に、退職時に会社から受け取る書類、退職後に自分で行う手続き、転職先で求められる書類を実務目線で整理します。初めての退職・転職でも、判断に迷わず進めるための全体像が分かります。
退職時に会社から受け取る必要書類の全体像

退職にあたって、会社から交付される書類は複数あります。これらは退職後すぐに使うものだけでなく、数か月後の手続きで必要になるケースもあります。
・雇用保険被保険者証
・離職票
・源泉徴収票
・年金手帳(会社預かりの場合)
・退職証明書(必要に応じて)
転職支援の現場では、「後日送付されると思っていたら届かない」「どの書類が必要か分からず放置してしまった」という相談が少なくありません。退職日までに、何を・いつ・どの方法で受け取るのかを必ず確認しておくことが重要です。
離職票は必要?すぐ転職する場合の考え方

離職票は失業給付の申請に必要な書類であり、次の会社にすぐ入社する場合は使わないこともあります。そのため「不要ではないか」と考える方もいますが、実務上は注意が必要です。
内定があっても入社日が先の場合や、入社直前で条件が変わる可能性はゼロではありません。転職支援の経験上、「結果的に使わなかったが、発行してもらっていて安心だった」というケースは多く見られます。迷う場合は、原則として発行してもらうという判断が無難です。
退職後に自分で対応が必要な手続きとは

退職すると、会社を通じた社会保険や年金の仕組みから一度外れることになります。転職までの期間が短くても、空白期間が生じる場合は注意が必要です。
健康保険や年金、住民税の扱いは、転職先に入社すれば自動的に解決するものではありません。特に1か月でもブランクがあると、手続き漏れが起きやすく、後からまとめて対応することになります。退職前の段階で、「自分でやる手続きがある」という前提を持っておくことが大切です。
転職先で提出を求められる書類と注意点

転職先では、退職時に受け取った書類の提出を求められることが一般的です。書類が揃っていないと、入社手続きや保険・給与処理が遅れることもあります。
・雇用保険被保険者証
・年金手帳または基礎年金番号
・源泉徴収票(年末調整用)
転職活動の段階で、退職時に必要な書類を把握しておくことで、入社後のトラブルを未然に防ぐことができます。
退職手続きをスムーズに進めるための考え方
退職は「会社を辞めること」自体がゴールではありません。本来重要なのは、辞めた後の状態を整え、次のキャリアに集中できる環境をつくることです。感情や勢いで進めてしまうと、書類の受け取り漏れや手続き忘れが起こりやすくなります。退職前に全体像を把握し、不明点は早めに確認する。この一手間が、転職後の安心感につながります。

