
転職回数が多く、職歴が複数社にわたる場合でも、職務経歴書の書き方次第で書類選考は十分に通過できます。重要なのは、転職回数そのものではなく、「キャリアに一貫性があるか」「経験・実績をどう積み重ねてきたか」が伝わるかどうかです。
この記事では、「転職回数 職務経歴書」で悩む方に向けて、不利に見せない考え方/書き方の選択/実務目線の注意点を整理して解説します。「なぜ書類で落ちるのか分からない」と感じている方ほど、判断軸がクリアになるはずです。
転職回数が多いと職務経歴書は不利になるのか?

結論から言えば、転職回数の多さだけで不採用を決める企業は減っています。採用側が見ているのは「またすぐ辞めないか」「同じ失敗を繰り返していないか」という点です。実務上よくあるのは、
- 転職理由が毎回バラバラで、判断軸が見えない
- 経験や実績が点在し、何が強みなのか分からない
といったケース。逆に言えば、転職の理由とキャリアの方向性に一貫性があれば、回数は大きな問題になりません。職務経歴書は「職歴の多さを隠す書類」ではなく、「積み上げ方を説明する書類」だと捉えることが重要です。
職歴が複数社ある人に合う職務経歴書の書き方3パターン

転職回数が多い場合、書式選びは特に重要です。以下の3つのうち、自分のキャリアが最も伝わる形式を選びましょう。
編年体式(時系列順)
職歴を古い順に並べる、最も一般的な形式です。1社目の在籍期間が長く、そこからキャリアアップしている場合は有効ですが、転職回数が多いと回数そのものが目立ちやすい点には注意が必要です。「職歴が少なめ」「キャリアの流れが分かりやすい人」向けの書式といえます。
職 務 経 歴 書
年 月 日現在
氏名 ○○ ○○
■職務要約
2013年に大学卒業後・・・
■職務経歴詳細
2013年4月~ 株式会社●●
【事業内容】 【従業員数】約 名
| 期間 | 担当業務 |
| 2013年4月~2019年3月 | 【配属】 ○○ 役職: 【業務内容】 【実績】 |
| 【組織構成】 |
2019年4月~ 株式会社●●
【事業内容】 【従業員数】約 名
| 期間 | 担当業務 |
| 2019年4月~現在 | 【配属】 ○○ 役職: 【業務内容】 【実績】 |
| 【組織構成】 |
以下略
逆編年体式
直近の職歴から記載する形式で、今の経験・実績を強く打ち出せるのが特徴です。30〜40代で、現在の職務内容が応募先と近い場合には、即戦力として評価されやすくなります。一方、直近の実績が浅い場合や、職種転換直後の場合は説得力が弱くなるため注意が必要です。
職 務 経 歴 書
年 月 日現在
氏名 ○○ ○○
■職務要約
2013年に大学卒業後・・・
■職務経歴詳細
現在の勤務先
2021年4月~現在 株式会社●●
【事業内容】 【従業員数】約 名
| 期間 | 担当業務 |
| 2021年4月~ | 【配属】 ○○ 役職: 【業務内容】 【実績】 【組織構成】 |
以前の勤務先
2013年4月~2021年4月 株式会社●●
【事業内容】 【従業員数】約 名
期間 | 担当業務 |
| 2013年4月~ | 【配属】 ○○ 役職: 【業務内容】 【実績】 【組織構成】 |
以下略
キャリア式
キャリア式は経験のある業務を分野ごとにまとめて記載する書き方です。過去にどのような業務を担い、どれほどの経験があるのかなどを採用担当者にアピールしやすいのがメリットです。また、キャリアを中心として自分の職歴をまとめるので、転職回数の多さ、離職期間などよりも自身の経験・スキルをPRしやすいという特徴もあります。
業務内容や役割ごとに経験をまとめる書き方です。転職回数が多くても、専門性・実績・スキルの蓄積を整理して見せられるため、ネガティブな印象を持たれにくくなります。特定領域での経験がある方、プロジェクトベースで働いてきた方には特に相性の良い形式です。
職 務 経 歴 書
年 月 日現在
氏名 ○○ ○○
■職務要約
2013年に大学卒業後・・・
■職務経歴詳細
【プロジェクトマネージャー】約3年半
2020年4月~現在 株式会社●●
【事業内容】 【従業員数】約 名
| 期間 | 担当業務 |
| 2020年4月~ | 【配属】 ○○ 役職:課長 【業務内容】 【実績】 【組織構成】 |
【システムエンジニア】約10年
2015年4月~2021年4月 株式会社●●
【事業内容】 【従業員数】約 名
| 期間 | 担当業務 |
| 2015年4月~ | 【配属】 ○○ 役職:リーダー 【業務内容】 【実績】 【組織構成】 |
2013年4月~2015年3月 株式会社△△
【事業内容】 【従業員数】約 名
| 期間 | 担当業務 |
| 2013年4月~ | 【配属】 ○○ 役職:メンバー 【業務内容】 【実績】 【組織構成】 |
以下略
職歴が複数社ある場合の職務経歴書のポイント

すべての職歴は正確に記載する
短期間の職歴であっても、省略や改変は避けましょう。意図的な省略は職歴詐称と受け取られるリスクがあり、信頼を大きく損ねます。重要なのは「在籍していた事実」よりも、その経験から何を学び、次にどう活かしたかを整理することです。
4ページ以内で、情報に濃淡をつける
職歴が多いほど、すべてを詳細に書きたくなりがちですが、長すぎる職務経歴書は“要点をまとめられない人”という印象を与えます。応募職種に直結する経験・実績は厚く、関連性の低い部分は簡潔に。「何を読ませたい書類なのか」を意識しましょう。
フォーマットは自己流に最適化する
ネット上のテンプレートをそのまま使う必要はありません。特に転職回数が多い場合、会社情報の詳細記載は冗長になりやすく、自分のキャリアが埋もれてしまう原因になります。職種・業界に応じて、本当に必要な情報だけを残す視点が大切です。
自分のキャリアにあった職務経歴の書き方が分からない場合

職務経歴書に「正解」はありません。だからこそ、書類選考でつまずいている場合は、第三者の視点を入れることが近道です。転職エージェントは、
- 企業が見ているポイント
- 書類で懸念されやすい点
- 転職理由の伝え方
など、実務に基づいたフィードバックを持っています。特に転職回数が多い場合は、「どう説明すれば納得感が出るか」を一緒に整理するだけでも、通過率は大きく変わります。
最後に|転職回数は「不利」ではなく「情報」
転職回数や職歴の多さは、それ自体が評価を決める要素ではありません。重要なのは、その経験が今のキャリアにどうつながっているかを説明できるかどうかです。転職理由・経験・実績に一貫性があれば、職務経歴書は十分に武器になります。ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のキャリアを冷静に整理してみてください。

