
不動産営業から転職することは十分に可能です。ただし、仲介営業で積んできた経験をどう捉え、どう言語化するかによって、評価は大きく分かれます。成果報酬型で数字を追ってきた経験は強みになる一方、職種や業界を変える場合、そのままでは伝わらないケースも少なくありません。
この記事では、不動産営業から転職を考える方に向けて、仲介営業の経験が転職市場でどう見られているのか、評価されやすいポイントと注意点を整理します。「今の経験を活かして次に進めるのか」と迷っている方の判断材料になれば幸いです。
不動産営業から転職を考える人が感じやすい違和感

不動産営業として一定の成果を出してきたものの、「このまま同じ働き方を続けるべきか」「年齢を重ねたときにも再現性があるのか」といった不安から、転職を検討し始める方は少なくありません。
特に仲介営業は、成果が個人に紐づきやすく、頑張った分だけ評価される一方で、環境や市場に左右されやすい側面もあります。
転職相談の現場でも、「今は数字が出ているが、将来も同じやり方で通用するのか」という問いを持たれている方は多く見られます。この違和感は、不動産営業から転職を考える上で自然な出発点と言えるでしょう。
仲介営業の経験は転職市場でどう評価されるのか

不動産仲介の経験は、決して評価されにくいわけではありません。むしろ、高額商材を扱い、意思決定の難しい顧客と向き合ってきた経験は、他業界から見ても価値があります。
一方で注意したいのは、「契約件数」「売上金額」だけを前面に出してしまうことです。
転職市場では、
・どんな顧客層を担当していたのか
・どのような課題を整理し、意思決定を支援してきたのか
・調整役としてどんな判断をしてきたのか
といったプロセス面が重視される傾向があります。
不動産営業から転職する際は、「何件売ったか」ではなく、「どんな難易度の高い意思決定にどう向き合ってきたか」を整理することが重要です。
成果報酬型営業の経験は強みになるのか

成果報酬型の営業経験は、転職において強みにも弱みにもなり得ます。評価されやすいのは、成果が出るまでの再現性を説明できるケースです。
たとえば、市場理解、顧客ニーズの整理、提案の組み立て方など、成果に至るまでの思考や行動を言語化できていれば、他業界・他職種でも応用可能なスキルとして評価されやすくなります。
一方で、「個人プレーでたまたま成果が出ていた」と受け取られてしまうと、評価は限定的になります。不動産営業から転職を目指す場合、成果報酬という仕組みの中で何を工夫してきたのかを振り返ることが欠かせません。
不動産営業から転職する際に整理しておきたい視点
転職活動に入る前に、一度立ち止まって整理しておきたいのが、「自分は不動産業界そのものから離れたいのか」「営業職としてのフィールドを変えたいのか」という点です。
同じ不動産業界内でのキャリアチェンジなのか、異業界への転職なのかによって、評価されるポイントは変わります。重要なのは、これまでの経験を次の環境でどう活かしたいのかを、自分の言葉で説明できる状態にしておくことです。
不動産営業から転職すること自体が目的になるのではなく、その先でどんな役割を担いたいのか。この視点を持てるかどうかが、転職成功の分かれ目になります。

