結婚と転職どちらが先?結婚とキャリアの両立を諦めないために知っておきたいこと

結婚を予定している方にとって、気がかりとなりやすいのが転職のタイミングではないでしょうか。結婚を機にライフスタイルが変化する場合でも、仕事・家庭それぞれを大切にしつつ、無理のないバランスを築いていきたいものです。

そこで、本記事では「結婚とキャリアをうまく両立する方法」をテーマに解説します。パートナーと協力しながら、キャリアと家庭を理想の形に近づけるためにも、ぜひチェックしてみてください。

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転職と結婚、どちらが先がよい?

「寿退社」という言葉は死語になりましたが、少なからず結婚をきっかけに転職を検討される方も多いため、転職と結婚、どういうタイミングがいいのか、ケース別に検証してみましょう。

高度経済成長期の日本では男性は家計を担い、女性は退職して家事・育児を担うというのが一般的でした。現在は夫婦共働きが一般的になり、結婚・家事育児負担の形は多様化しています。夫婦ごとに話し合って、自分たちのキャリア・家庭のビジョンに合ったスタイルを作り上げていく必要があるでしょう。

挙式・新婚旅行を考える場合

会社によってルールは異なりますが、転職後半年間は有給休暇が付与されていない企業が多いため、結婚関連の用事のために休暇をとりたくても転職直後では難しい場合があります。また転職直後はまだ新しい職場の同僚との信頼関係も希薄で、休暇日の業務代行を依頼しにくい環境である可能性もあります。挙式・新婚旅行で長期休暇を取得したい場合は、転職前のほうがいいでしょう。

転居を検討される場合

結婚を機に新居をかまえ、転居される方は多いかと思いますが、その場合は転職を先にしておいたほうが通勤時間・ルートを考慮して転居先を決めやすいというメリットがあります。また転職後の収入がはっきり確定しているほうが、適正な家賃・持ち家を購入するタイミングが見極めやすく、結婚後のファイナンシャルプランを立てやすいという利点があります。

住宅ローンを検討される場合

金融機関によっても異なりますが、住宅ローンの審査には、勤続年数・年収が影響します。転職直後は住宅ローンを組むのが難しくなるため、直近でマイホーム購入・住宅ローンを検討している場合は、転職するのは避けたほうがいいでしょう。

出産・育児を検討される場合

結婚して出産・育児をご検討されている場合、転職時に注意すべきは育休の取得についてでしょう。近年、男女ともに育休を取得するケースが増えていますが、育休取得可能になるのは、転職後1年以上の正社員として在籍した人に限るなど、会社のルールで定められていることがあります。

一方で育休明けに転職すればよいかというと、それも難易度の高い転職になります。もし可能であるならば、転職活動と育休取得の時期が重複しないようにすることが望ましいでしょう。

結婚を機に転職する主な理由とは?

結婚を機に転職を決意するのはどのような理由があるのか、また、結婚の後の転職を成功させるためにはどのようなステップを踏むべきかは大きな疑問でしょう。ここからは、結婚を機に転職する理由や、成功させるためのステップ、休職活動中のパートナーとの関係良好のコツなどについて解説しまいます。

年収を上げるため

結婚にあたり入籍をするだけなら特にお金はかかりませんが、人によっては結婚を機に、指輪を買う、挙式をする、新婚旅行をする、転居する、子どもの学費を貯蓄する、車を購入する等、何かとお金がかかることが増えます。自分一人の生活を考えたときには不足のない年収であっても、今後を考えるともっと稼ぎたいと考えて転職を検討する人は多くいます。

扶養に入るため

結婚して家族になることで、どちらかの扶養に入ることも可能になります。扶養に入るには年収の制限があるので、扶養に入る側が年収調整のために転職する、ということはあります。扶養に入ることでパートナー側(扶養している側)の税金額が控除されますが、控除額は被扶養者の年収によっても変わります。

また、昨今扶養制度は改正されており、継続的に扶養制度の廃止を含む議論がなされています。一旦扶養に入るために年収を落とすキャリアを選んでしまうと、その後に扶養から抜けたくなった場合の転職は難易度が高いものになります。扶養に入ることは本当に自分のメリットになるのか、長期的な視点で考える必要があります。

安定した仕事につくため

非正規雇用や非常勤、フリーランスなど、収入が安定しない働き方をしていた人が、結婚を機に安定した仕事につくため転職することは多いです。上述の通り、各種与信は収入と勤続年数の他、雇用形態で判断されることが多いため、夫婦どちらかが安定した仕事についていると経済的に安定するというメリットがあります。

家族の都合に合わせるため

結婚を機に転職を考える理由として、無視できなくなるのが「パートナー・家族の事情」です。パートナーの仕事が転勤が多い場合や、育児のために働く時間に制限がかかる場合、要介護の家族と同居する場合など、新しい生活様式を考慮し、転職せざるをえない状況になることがあります。

結婚後のキャリアについて考えるためのポイント

結婚は人生の大きな転機のひとつであり、これまでのキャリアプランを見直す絶好の機会です。独身時代とは異なる生活リズムや家庭環境を考慮に入れながら、お互いの価値観や将来に向けたビジョンを改めて考える必要があります。まずは、結婚後のキャリアプランを考えるためのポイントをご紹介します。

パートナーとキャリアプランを共有する

結婚にともなって転職活動を始めるにあたり、パートナーとの理解・相互協力は欠かせません。どんなに自分の目指すキャリアビジョンに合った仕事であっても、生活が変わるような転職、極端に収入の下がる転職は、パートナーの協力なしには実現できなくなります。自分だけではなく、相手の職業や普段の忙しさ、将来性なども理解し、支え合う姿勢を持つことが大切です。きちんと、お互いのキャリアについて話し合ったうえで、子どものこと、転勤の可能性、ファイナンシャルプランなど、具体的な計画を立てましょう。

家庭内の話し合いが不足していると、転職活動をして内定を獲得したのに家族に反対されて転職できないということになりかねません。転職についてどう感じるか、日頃から価値観をすり合わせておくと良いでしょう。これらのポイントを意識し、ライフステージの変化に合わせたキャリアプランを作成していくことが望ましいでしょう。

結婚と転職の忙しい時期が重複しないように調整する

結婚にともなって非日常的なイベントをいくつも経験する方が多いでしょう。結婚関連のセレモニーをしない方もいますが、それでも転居をしたり、新生活に必要なものをそろえたり、名義変更の事務手続き、周囲の人や職場への報告など、やることは色々出てきます。

このようなライフスタイルが変化している時に、転職活動までしないといけないとなると過剰なストレスで体調を崩されることも心配されます。結婚をきっかけで転職を始める場合も、忙しさのピークが重ならないように調整しましょう。

子育てに理解のある職場に転職する

将来的に子育てをする希望がある場合は、転職先にに子育てに理解のある職場を選ぶことがおすすめです。近年、多くの企業で子育て支援制度が整備されつつあります。職場での子育て支援制度は、働く親が抱える悩みを軽減し、ワークライフバランスを取る上で欠かせない存在です。

子育てを支援する制度・仕組み

・出産・育児休暇制度の充実(取得実績が豊富)
・短時間勤務や時短勤務の導入
・テレワークの導入
・ワークシェアリングの導入(分業体制)
・企業内保育所・企業提携の保育施設の提供
・産休・育休からの復帰支援フォロー
・産休・育休後の職場復帰研修の導入

もし子供がいない家庭であっても、これらの制度が充実した職場に転職することは、ワークライフバランスをとる上でメリットが大きいでしょう。

転職エージェントと協力して良い職場探しを

結婚はプライベートなことなので、転職エージェントには積極的に共有されない方も多いですが、仕事や転職と密接にかかわる事象です。もし1年後に結婚を考えている場合の転職と、そうではない場合の転職では話が違ってきます。転職エージェントのキャリアカウンセリングでは、さしつかえない範囲で結婚のご予定や転職に関するご家族の意向等を共有されることをおすすめします。

転職エージェントは国内に数万社あり、職種や業界に特化した転職エージェントなどそれぞれ特色があり、ワーママに特化した転職エージェント等も存在します。これまでの経験、自分が描きたいキャリアなどを踏まえ、自分に合った転職エージェントをパートナーに選びましょう。

関西ベンチャーに特化した転職エージェントとして転職支援実績を重ねてきましたビズアクセルでは、無料での転職相談を承っております。今すぐに転職をお考えでない段階でこれからのキャリアのご相談相手としてご活用頂くのも結構です。少しでもご興味をお持ち頂けるようであれば下記よりお気軽にお問合せください。

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ベンチャーへの転職は決して簡単ではありません。ビズアクセルでは創業以来、関西ベンチャーに特化した転職支援を行っており、プロのコンサルタントがあなたに合ったご提案をさせて頂きます。少しでもご興味をお持ち頂けるようであればお気軽にご相談ください。

※お話を聞いて頂くだけでもOKです。

最後に

結婚を機に転職を検討される方は決して少なくありません。パートナーの仕事、将来設計、家族の都合など、さまざまな理由で、多くの人が結婚をきっかけに転職しています。とはいえ、結婚という新しい生活のスタートと同時期に転職活動を始めるのは、精神的にも身体的にも負担が大きいものです。ぜひ、パートナーと相談しながら、自分の理想の働き方が実現できるよう転職計画を立てていきましょう。

この記事を書いた人

岩崎久剛

1984年兵庫県生。関西大学工学部を卒業後、受験支援事業を全国展開する大手教育事業会社にて総務人事など管理部門を経験し、2012年より人材業界に転身。大手総合人材会社にて求人広告、人材紹介など中途採用領域での法人営業を経験し、従業員数名規模のベンチャーから数10か国に展開するグローバル企業まで多様な業界、事業フェーズの企業の採用を支援。2016年よりハイキャリア領域の人材紹介事業立上げメンバーに参画し、関西ベンチャーを軸とした採用支援に従事。その後、ビズアクセル株式会社を起業。MBA(グロービス経営大学院)。

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