【保存版】勤務先がM&A(買収)を受けた時に転職すべきか?30〜40代が後悔しないための判断軸とは

M&A(買収)は、もはや一部の大企業や外資系企業だけの話ではありません。スタートアップや中堅企業においても、事業成長や事業承継、資本政策の一環として、M&A(買収)による資本の移動が行われるケースは年々増えています。

では、「自分の勤務先がM&A(買収)による買収を受けた」という状況に直面したとき、転職を検討すべきなのでしょうか。それとも、まずは現職に残る選択が合理的なのでしょうか。

本記事では、30代〜40代のミドル層の転職希望者を想定し、感情論ではなく、キャリア資本・市場価値・中長期視点から、冷静に判断するための考え方を整理します。

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M&A(買収)はいまや当たり前の時代に入っている

かつてM&A(買収)は、経営不振企業の救済や外資系企業による特殊な動きとして語られることが少なくありませんでした。しかし現在では、M&Aは企業価値を最大化するための「通常の経営手段」として、広く定着しています。実際、2025年に入ってからも、象徴的なTOB・M&Aは相次いでいます。

例えば「ラクスル」「ハコベル」など複数のサービスを展開するラクスル株式会社(東証プライム上場)は2025年にゴールドマン・サックス傘下のR1株式会社に株式を売却する方針を発表しました。その他、医療福祉領域で人材事業を展開する株式会社トライト(東証プライム上場)もまた上場廃止とし、米PEファンドであるカーライルの傘下に入ることを表明しています。同社のように上場企業であっても次の成長フェーズを見据えて資本構成を見直す姿勢を明確にしました。

また、セブン&アイ・ホールディングスは、イトーヨーカ堂などのスーパーマーケット事業を切り離し、米PEファンドのベインキャピタルに譲渡し、グループ全体の事業ポートフォリオ再構築を進める指針を発表したことも話題になりました。

製造業領域では、三菱ケミカルグループが田辺三菱製薬を売却し、事業の選択と集中を加速させました。
さらに、パロマ・リームホールディングスによる富士通ゼネラルの買収は、非上場企業による大型M&Aとして、市場関係者の関心を集めています。

勤務先がM&A(買収)による買収を受けた時にまず起こる変化とは

企業がM&A(買収)による買収を受けた直後は、「当面は何も変わらない」と説明されることが多くあります。実際、雇用条件や肩書きがすぐに変わらないケースも少なくありません。しかし、実務レベルでは、時間差で構造的な変化が起こるのが一般的です。

まず顕著なのが、意思決定構造の変化です。これまで経営陣や事業責任者に委ねられていた判断が、親会社の承認プロセスを経る形に変わり、意思決定スピードや裁量の幅が調整されます。特に、スピード感や現場主導の意思決定に価値を感じていた方ほど、違和感を覚えやすい局面です。

次に、人事評価・報酬制度の再設計が挙げられます。買収側企業の制度へ段階的に統合されることで、評価基準や昇給・昇格の考え方が変わることがあります。短期的には年収が維持されていても、中長期的なキャリアカーブが緩やかになるケースは珍しくありません。

さらに見落とされがちなのが、事業の位置づけの変化です。M&A後、自社事業が「成長投資の対象」なのか、「既存事業の補完」なのか、「収益安定化を目的としたポートフォリオの一部」なのかによって、与えられる裁量や投資余地は大きく異なります。

転職を前向きに検討すべきケースとは

M&A(買収)による買収を受けたからといって、即座に転職すべきとは限りません。しかし、以下のような状況に当てはまる場合は、転職を選択肢として冷静に検討する価値があります。

一つ目は、自身の専門性が活かされにくくなった場合です。組織統合の過程で役割が変わり、これまで強みとしてきた経験やスキルが周辺化していくケースがあります。30代後半〜40代においては、「自分は何ができる人なのか」を市場で説明できる一貫性が、今後のキャリアに直結します。

二つ目は、意思決定レイヤーから距離が生まれた場合です。事業責任やマネジメントに関与していた立場から、オペレーション中心の役割へと変化することもあります。この変化自体が悪いわけではありませんが、自身が今後どの市場・どの役割で価値を発揮したいのかと照らした際に、乖離がある場合は注意が必要です。

三つ目は、将来の市場価値を言語化しにくくなった場合です。親会社固有の業務プロセスやグループ内前提の経験が増えるほど、社外での再現性は下がります。「この数年の経験を、次の転職でどう評価してもらえるか」を説明しづらくなった時点で、選択肢を持っておくことが重要です。

すぐに転職すべきではないケースもある

一方で、M&A(買収)による買収を受けたことが、必ずしもネガティブに働くとは限りません。状況によっては、あえて残る選択が合理的なケースもあります。

代表的なのが、買収を契機に事業投資や成長機会が拡大する場合です。親会社の資本力や顧客基盤、ブランドを活用できることで、これまで以上に大きな裁量やチャレンジが与えられることもあります。この場合、短期的な不安よりも、中期的なキャリアリターンを見極める視点が求められます。

また、自身の役割や期待値が明確に言語化されている場合も同様です。M&A後の体制説明や個別面談において、担うべきミッションや評価軸、今後のキャリアパスが具体的に示されているのであれば、一定期間コミットする意義は十分にあります。

重要なのは、「様子を見る」場合でも、期限と判断基準を明確に持つことです。半年、あるいは1年といった区切りを設け、その間に事業・組織・自身の役割がどう変化するかを見極める姿勢が、受け身のキャリアにならないためのポイントです。

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最後に

勤務先がM&A(買収)による買収を受けた時、多くの方が「残るか、転職するか」という二択で考えがちです。しかし、本質的に重要なのは、どちらも主体的に選べる状態にあるかどうかです。

自身のスキルや実績を棚卸しし、外部からの評価を把握したうえで現職に残るのと、不安を抱えたまま残り続けるのとでは、意味合いは大きく異なります。逆に、冷静に選択肢を持ったうえで転職を決断することは、決して後ろ向きな選択ではありません。

30代〜40代は、キャリアの軌道修正が可能である一方、意思決定の質が将来に大きな影響を与えるフェーズです。M&A(買収)という外部環境の変化を、単なるリスクとして捉えるのではなく、自身のキャリアを再設計する契機として活かせるかどうか。その視点を持てるかが、数年後の納得感を大きく左右するはずです。

この記事を書いた人

岩崎久剛

1984年兵庫県生。関西大学工学部を卒業後、受験支援事業を全国展開する大手教育事業会社にて総務人事など管理部門を経験し、2012年より人材業界に転身。大手総合人材会社にて求人広告、人材紹介など中途採用領域での法人営業を経験し、従業員数名規模のベンチャーから数10か国に展開するグローバル企業まで多様な業界、事業フェーズの企業の採用を支援。2016年よりハイキャリア領域の人材紹介事業立上げメンバーに参画し、関西ベンチャーを軸とした採用支援に従事。その後、ビズアクセル株式会社を起業。MBA(グロービス経営大学院)。

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