事業を興せる人材を目指し、ベンチャーの世界へ
株式会社グラッドキューブ SaaS事業部 田端聖樹 氏

プロフィール

株式会社グラッドキューブ
SaaS事業部
田端聖樹

大阪工業大学卒業後、SIerでエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、通信会社にて社内SE、新規事業立ち上げなどに従事した後、モビリティ領域を中心にしたマッチングプラットフォーム事業、メディア事業など複数事業を展開するWebベンチャーにて集客、Webサイト改善等、広範囲なマーケティング業務を担当。2021年より株式会社グラッドキューブに入社し、自社プロダクト「SiTest」の導入などを行うSaaS事業部に在籍。

株式会社グラッドキューブ

2021年5月に株式会社グラッドキューブに転職を決めた田端氏。彼の過去のキャリアで感じたこと、グラッドキューブ社で目指すキャリア展望などを語って頂きました。

目次

エンジニアの仕事で抱えた葛藤

岩崎 学生時代どのようなことを考え、社会人のキャリアをスタートされたのですか。

田端 手に職をつけたいと思い、大阪工業大学の電気電子システム工学科に進学し、弱電、強電と呼ばれるような分野の勉強をしてきました。将来的には大学での勉強を活かす形で電力会社さんなどへの就職を考えていたのですが、当時お世話になっていた方の勧めでプログラミングの勉強をおこなったことをきっかけに、ITエンジニアとしてキャリアを歩みたいと考えるようになったんです。

最終的にそのお世話になっていた方が取締役を務めるシステム開発会社に、ITエンジニアとして勤務することになりました。ベンチャーフェーズの会社でしたが、大手企業から元請けで開発依頼を頂くような立場にあった会社でしたので品質や納期など厳しい環境で、働き始めた当初は結構大変だったなという印象ですね。

4年ほど勤務した頃に、開発だけではなく、開発したシステムやプロダクトを外部に販売する部分などビジネスプロセスに広く関わりたい、もっと事業全体を俯瞰してみるような仕事がしたいという思いが沸々と高まってきました。そんな中、ご縁のあった2社目の通信会社に転職することを決めたんです。

岩崎 2社目ではどんな仕事をされていたのですか。

田端 2社目では現場を知るために営業職を経験した後、社内SEとして営業組織全体を支えるシステム開発、エンドユーザーである営業組織への導入支援などの仕事を担当していました。その後、通信事業からの事業領域拡大を見据えていた中、飲食店向けのカスタマイズ型CMS(Contents Management System)を新規事業として立ち上げることとなり、そのプロジェクトメンバーに手を挙げ、チャレンジをすることになったんです。

新規事業の立ち上げ当初は本社の東京で四苦八苦しながら毎日を過ごし、事業がある程度軌道に乗ったタイミングで大阪支社に異動し、関西圏のクライアントへの導入推進などを担当していました。プロジェクトメンバーにはシステム開発に詳しいメンバーがいなかったことから、私はシステム開発やクライアントサポートを中心に担当させて貰いながら、新規事業を形にできるように取り組んでいました。

新規事業のCMSはSEOに強みをもったプロダクトだったのですが、この新規事業の事業拡大を推進していく中でSEOをはじめとするWebマーケティングが事業に与えるインパクトを感じました。事業全体を俯瞰できる人材になりたいという思いがあった中、SEOをはじめとしたWebマーケティングの見識を深めたいという思いが募り、モビリティ領域を中心に複数のマッチングプラットフォーム事業、メディア事業などを展開するWebベンチャーでWebマーケティングに本格的に挑戦することを決断したんです。

エンジニアからマーケターへの転身

岩崎 3社目のWebベンチャーではどのような仕事をされていたのですか。

田端 入社当初、まずは中核サービスの一つであるモビリティプラットフォームサービスの集客に関わる仕事を担当していました。経営者と近い距離の組織であったこともあり、代表に直接指導をしてもらいながら集客施策を回し、一気に成果を上げることができたのは良かったです。

その成果を評価頂き、当時同社の中で課題感のあったポテンシャルを発揮しきれていない別のプラットフォームサービスを担当させて頂くことになりました。同サービスは集客からサイト解析・改善などまで広範囲に関わらせてもらい、数か月で大幅な効果改善に繋げられることができました。最初からすべてがうまくいった訳ではありませんが、自分が担当したことで事業が大きく躍進していくことに繋げられた経験はとても感慨深いものがありましたね。

このまま事業成長を牽引できるような存在を目指してはいたのですが、家庭事情があり、働き方を改善する必要がでてきてしまったのです。転職活動を通じて何社か内定のお話を頂けたのですが、グラッドキューブでSaaS事業の拡大を目指して自身もチャレンジしたいと強く思ったこと、選考の段階で働き方に関しての配慮を頂き、柔軟な対応をしてくださる企業文化に惹かれたことから入社を決意しました。

俯瞰して事業を見られるやりがい

岩崎 現在のグラッドキューブ社ではどのような仕事を担当されているのですか。

田端 グラッドキューブはデータ解析力を強みとした複数の事業を展開しているのですが、私は自社開発SaaSメディア・サービス開発しているSaaS事業部にて、自社プロダクトである「SiTest(サイテスト)」の導入やWebコンサルティングなどを担当しています。また、クライアントワークと並行する形で「SiTest」の認知向上、リード獲得などに向けたマーケティング施策、開発チームとのミーティングなど、広範囲な業務に携わっています。

勿論、これだけの業務範囲となるとキャッチアップしなければならないことも多く、入社当初は苦労もありました。ですが、それ以上に色んな知識を吸収していく中での視野の広がりはとても成長実感があり、全体を俯瞰した形で事業成長に関わる施策などに携わることができるのは非常に面白いですね。

今でも事業全体を俯瞰しながら仕事ができる面白さがあるのですが、今後の目標として、私個人としてはポジションを上げていき、事業部を横断した大きな取組みや意思決定などにも関わっていきたいという思いではいます。

岩崎 その他に入社して良かったと思うことを挙げるといかがでしょうか。

田端 100名を超える組織に成長し、また22年9月には東証グロース市場への上場もしましたが、まだまだ代表の金島と距離が近いところです。弊社では金島から毎月全社員に向けてのメッセージ発信の場が設けられているので、実務に奔走していると見失いがちな全社での視点、経営視座のような気づきを得ることが多いです。

また、そのメッセージの中でも、マーケティングトレンドだけでなく、「メタバース」「Web3.0」「NFT(Non-Fungible Token)」のような今後の成長性に注目が集まる技術などマクロでの変化をどのようなビジネスチャンスとして捉えているかといった話は、事業をおこす側の人材になりたいと思う自分にとっては非常に勉強になっています。

岩崎 グラッドキューブ社で今後どのようなことに挑戦していきたいとお考えですか。

田端 先ほどもお話しました通り、弊社は代表の考えに触れることのできる機会が多いのですが、その中でも特に感銘を受けた1つに、経営視点を持つ人材育成について語られたメッセージがあります。弊社では成長戦略の中で新規事業の創出へ積極的に取組んでいきたいと考えており、新たに事業を創出した際には、当然ながらその事業を収益事業として運営することのできる経営者の視座をもつ人材が必要になります。

私自身としてはこのような社内環境の中で、成長の機会を逃さず、経営者としての感覚を養っていきたいと考えています。そのためにもグラッドキューブがクライアントに提供できる価値について実務を頑張るだけでなく、事業観点・そして経営者観点を大切にしながら挑んでいきたいと思っています。

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