会社を創る挑戦を求め、スタートアップの世界へ
株式会社ランプ Bizdevチーム マネージャー 和田裕太郎 氏

プロフィール

株式会社ランプ
BizDevチーム マネージャー
和田 裕太郎

1993年生まれ。大学卒業後、管理部門に特化した人材紹介事業などを展開する株式会社MS-Japanに入社し、大阪支社にて人材紹介事業に従事。その後、大手上場会社グループにて人事業務を経験。2023年に飲食・小売店向けDX支援プロダクト「テイクイーツ」を展開する株式会社ランプへ参画。

2023年4月に株式会社ランプに転職を決めた和田氏。彼の過去のキャリアで感じたこと、株式会社ランプで目指すキャリア展望などを語って頂きました。

目次

一歩踏み出した中で見えた自分の可能性

岩崎 学生時代どのようなことを考え、最初のキャリアを選択されたかお聞かせください。

和田 大学時代は友人とイベントサークルを立ち上げ、そのサークル活動に明け暮れる日々を送っていました。そうこうしているうちに就職活動の時期を迎え、周囲の友人が就職サイトに登録しているから自分も登録し、合同説明会に足を運ぶといったことはしていましたが、企業研究や自己分析をしたりといった主体的な就活は出来ていなかったですね。

ただ、名の通った企業の説明会などはどれも堅苦しく感じ、自分の性格に合う仕事は何だろうと途方に暮れてました。そんな中、色んな方に相談をしていたのですが、ある方から「自分でお金の動きを作ってみたらどうか」と言われる機会があったんです。

その言葉を受け、一度、自分で商売をしてみようと思い立ち、地元の駅前で靴磨きを始めてみたり、雨の日は100円均一で仕入れた傘を売るといったことをしてみました。色々と自分なりに考えてやってみたのですが、今でも印象に残っているのは靴磨きの仕事ですね。

靴磨きの間は沈黙になってしまうことが多いのですが、当時、靴磨きの料金設定はせずに「満足度で料金を支払ってください」と伝えて商売をしていました手前、その靴磨きの時間をいかに楽しい時間に感じて貰えるか、とにかくコミュニケーションを大切にしていました。そんな経験を通じて人との対話が本当に面白く思い、多くの方と対話できる仕事が自分には向いているのではと思い、人材業界で働くことを決断したんです。

ただ人材業界の中でも仕組みやルールが固まっている大手ではなく、自分で考えて形にしたいという想いの中、IPO(新規株式公開)も控えており、まだまだこれからという段階にあったMS-Japanに入社を決めたというのが経緯になります。MS-Japanは管理部門に特化した人材紹介事業を行っているのですが、公認会計士や弁護士の方のようなハイキャリアな方のキャリア選択に携わるのはとても刺激になるのでは、成長できるのではと思ったのが当時の心境ですね。

会社を創る仕事がしたい

岩崎 最初のキャリアではどんなことを考えながら仕事をされていたのですか。

和田 仕事そのものは楽しかったです。ただ、入社当時に「根拠のない自信」のようなものがあったのですが、1年目の成績はボロボロで新卒同期でドベ(最下位)という惨憺たる結果でした。

そんな自分に対し、社長や上司に喝を入れて貰う機会があり、「何のために人材業界を選んだのか」「どんな自分でありたいか」など自分の初心に立ち戻る機会がありました。

そしてもっと顧客に踏み込んだコミュニケーションの上、顧客の課題解決に繋がる提案を大切にするようにしていきました。ありがたいことにMVP優秀賞や社長賞などを頂くまでに結果がついてくるようになりました。

岩崎 仕事で結果がついてくるようになった中、感じていたことをお聞かせください。

和田 仕事である程度成果を出せるようになってきた中、人材紹介の営業という第三者の立場ではなく、事業会社の中で当事者として成長に繋げられる挑戦をしたいという思いが芽生えてきたんです。人材紹介の仕事を通じて多くの採用担当者の方とお話をさせて頂く機会があったのですが、「どうすれば会社をもっと成長させられるか」と一緒に作戦を練るのは自分自身とても熱くなれる瞬間でした。

自分の仕事での取り組みが会社の成長に直結する、そんな仕事がしたいと思い、前職の大手メーカーの子会社人事へとキャリアチェンジをすることにしたんです。ただ、自分には仕組みやルールが固まっている環境は合わず、あらためて自身のキャリアを考え直していたのが2022年頃ですね。

複雑性の高い事業領域に挑む「テイクイーツ」の可能性

岩崎 どんなことを考え、株式会社ランプへの挑戦を決断されたのでしょうか。

和田 自身の価値観に合うのはやはり大手ではなく、若いフェーズの会社かなと考え、スタートアップに絞って転職活動を進めることにしました。そんな中、2023年に現在のランプに入社を決めた訳ですが、実は最初にランプの展開する「テイクイーツ」を知った時にはこの事業が向き合う課題や成長可能性などがイメージしきれなかったというのが本音でした。

ただ、代表の河野と会話を重ねる中で、また自身でも業界の課題を深堀りしていく中で大きく見え方が変わったことを覚えています。飲食業、小売業を全体で見た際にDXは進んではいるものの、テイクアウトの領域で見た際には電話対応が多く、業務効率化が図れておらず、トラブルも多く発生しているような課題山積にあるのが現状です。それらの課題に芯を食ったプロダクトを提供できている会社がまだない中、「テイクイーツ」はこのDXが進めにくい、複雑性の高い領域に踏み込んでいき、課題解決を目指した戦略に非常に面白い事業だと感じました。

選考を受けていた時には、既に複数の投資家の方より1億円以上の出資を受けるなどの期待を寄せて貰っていましたし、関西にこんな事業を手掛けるスタートアップがあるんだと思いましたね。最終的にはこれだけ可能性を感じられる事業を自分の手でもっと大きなものへ成長させたいと思い、入社を決断しました。

会社を牽引できる存在へ

岩崎 現職でのチャレンジの中で感じることをお聞かせください。

和田 ランプに入社してからはセールスとしてお客様ともよく会話をさせて頂くのですが、「テイクイーツ」をとても良く思ってくださる声が多く、お客様の課題解決に繋がる、意義ある事業の成長に関われているなという実感をもって仕事ができていますね。

また、自分は代表の河野と年齢も同じということもあるのですが、非常にフレンドリーな性格であり、社長と従業員という立場の違いはあれど、とても距離感近く仕事ができることが良いなと感じています。

ただ、河野は仕事の話になると非常に熱い人柄で、毎週ミーティングでは河野からの鋭い観点での指摘があったり「今後こうしていきたい」という熱いメッセージがあったりと、近い距離感で意見交換をしながら自分も腹落ちした状態で仕事ができていることもランプで働く面白さに思っています。

岩崎 今後どのような挑戦をしていきたいと考えていますか。

和田 足許では「テイクイーツ」の認知度の向上に貢献したいと考えています。「テイクイーツ」は、既にご利用頂いているお客様より「使いやすいシステム」とご好評を頂いている一方、業界内での「テイクイーツ」の認知度はまだまだと感じる瞬間は多いです。

これまでのお客様の中心は中小・中堅規模の飲食業、小売業の事業者様が中心でしたが、最近では洋菓子小売業界の大手企業様、百貨店をはじめとした商業施設様との商談などにも着手を進めています。大手企業様との商談では当然、導入ハードルが高いため、色々とフィードバックを頂くものの、その分、まだまだこの事業の伸びしろを感じていますね。

そのような中、自分が培ってきた新規開拓営業力を活かしながら「テイクイーツ」をご利用頂けるお客様を増やしていきたいですね。河野がこれまで社長業と並行してトップセールスとして営業してきた負担を少しでも減らせたらと思っていますし、それだけではなく、自分自身もっと成長をしながら会社を支えられたらという思いでいます。

アフターコロナにおいて「DX」という言葉がトレンドとなり、競合他社の新規参入も増える中、今が会社が急成長していくかどうかの分かれ道にあるかと考えています。このような時代の変化の中を走り続けながら、会社の成長を牽引する存在になっていきたいですね。

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