情報収集が難しいベンチャー、スタートアップ企業の探し方のポイント

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IRなど公開している情報量が豊富な大手企業への転職と比べ、企業情報の収集が難しいのがベンチャー、スタートアップ企業への転職の壁の一つです。

この記事では転職活動に際し、どのようなベンチャーの探し方が望ましいのかについて、経営者の考え方など情報を発信する側の視点も交えて解説していきます。

こちらで挙げる探し方、情報収集のポイントを踏まえて転職活動に臨むことで、自分に合った優良なベンチャー、スタートアップ企業を探し出し、良いご縁に繋げていただければ幸いです。

目次

ベンチャー、スタートアップ企業の情報取集は難しい

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ベンチャー、スタートアップ企業を探した経験のある方の中には、大手企業と比べて情報収集が難しいと思った方も多いのではないでしょうか。

言うまでもなく、大手企業や上場企業のように公開情報が少なく、財務情報やビジネスモデルなど実態が掴みづらいのがベンチャー、スタートアップ企業です。特に設立から間もないベンチャーの場合、HPなどwebサイトに十分な予算をかけることが難しく、最低限の情報のみ記載されているような企業も少なくありません。

また、ベンチャー、スタートアップ企業は、まだ世の中にない最新技術などを駆使したビジネスを展開されている企業も多いため、HPの情報だけではなかなかビジネスの特徴や全体像などを掴みづらいというのも、転職者が苦労する一つです。

このようにベンチャー企業への転職活動において、自分に合った優良なベンチャー、スタートアップ企業を探すことは、様々な問題に直面します。情報収集が容易ではないという前提の上ではありますが、以下のような探し方があります。

求人サイト、SNSなどを活用した情報収集

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ベンチャー、スタートアップ企業を探すにあたっては、まず最初に「Wantedly」を活用されることをお薦めします。企業側の視点で見た際に、Wantedlyは比較的安価な料金で利用可能なビジネスSNSであり、多くのベンチャー、スタートアップ企業がWantedly上で情報を公開しています。そのため、転職活動の第一歩として利用するツールとしてはよいかと思います。

Wantedlyは企業概要など以上に、経営者の考え方、企業風土などの価値観に重きを置いた情報公開を推奨しています。具体的には経営者の創業の理由や、社員がこの会社で働く理由などを記載する「ストーリー」という項目があることが特徴の一つです。

また2010年代に設立したベンチャー、スタートアップ企業には、SaaS型モデル(※)、あるいはAIなどの技術を活用した企業が増えたため、IT・Web業界に強い求人サイト「Green」を利用する企業も多くあります。こちらでは企業情報と併せて、主にIT・Web系の求人(エンジニア、マーケター、デザイナー等)も多く公開されています。

その他にも「注目すべきベンチャー●選」、「優良ベンチャー●選」、あるいは経営者にフォーカスをあてた特集など、様々なテーマでベンチャー、スタートアップ企業の情報をまとめたサイトも存在します。

このようなまとめサイトは特集テーマに沿った大枠の情報を掴めるのが利点です。しかし、変化のスピードが速く、浮き沈みも激しい中、まとめサイトに記載の情報とリアルタイムでの事業が大きく乖離していることも珍しくありません。そのため、まとめサイトを確認する際には、いつの段階でまとめられた情報なのか確認することが大切です。

このように変化の多いベンチャー企業の正しい実態把握のためには、求人サイトをはじめとした最新情報の記載が前提となるwebサイトなどを活用することが有効な手段の一つといえるでしょう。


また、自社の認知度向上、採用広報などの観点でTwitter、LinkedInの様な拡散力の高いSNSで情報発信をされている経営者は多いです(人材ビジネス、IT・Web系のベンチャー経営者が比較的多い)。プロダクトのリリースや資金調達など自社のビジネスで進展があった際の発信や、経営者によっては会社経営や組織づくりで大切にしていることなどを発信している方もいます。

50名以下ほどの従業員規模の場合、経営者の考え方などは組織に色濃く反映されるケースが多いです。例えばエンジニア出身の経営者の場合、プロダクトファーストでの組織運営を推進している。営業出身の経営者の場合にはアグレッシブな体育会的社風で組織運営をしているというイメージです。

そのような従業員規模のベンチャーへの転職を決断するにあたり、会社風土は重要な要素の一つです。そのため経営者がSNSで発信している情報は、自分の価値観に合った会社風土のベンチャー企業を探す上で、大いに役立つ手段の一つと言えます。

※SaaS(サーズ)は「Software as a Service」の略で、クラウド上のアプリケーションやサービスを、インターネットを通じて利用する形で提供されるビジネスモデルになります。スマホなどで月額課金型で利用するサブスクリプション型のサービスの多くはSaaSに該当します。

一般公開しているビジネスプランコンテストに足を運ぶ

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ベンチャー、スタートアップ企業は自社をPRする場として、行政などが主導するビジネスプランコンテストなどに出場することも多いです。ビジネスプランコンテストは経営者が自社のビジネスモデルの特徴、どのような市場成長性のあるマーケットで戦っているか、将来どのような展望を考えているかなど、具体的な内容を発表し、審査員が評価します。

そのため、webサイトなどでは捉えきれなかったビジネスの将来性、あるいは経営者の人となり(論理的、情熱的、温和な性格など)も含めて理解を深めることができます。

ビジネスプランコンテストは一般公開しているものも多くありますが、コロナショック以降はYoutubeなどオンライン配信形式(LIVE配信のみ、あるいはYoutubeに残す場合など様々)をとるケースも増えました。そのため、仕事が忙しく、ベンチャー、スタートアップ企業を探すことになかなか時間を割けない方でも、このような場に参加しやすくなりました。

また、こういった場で沢山の経営者、ベンチャー企業を見てきた審査員から評価をされる企業は、将来が期待される優良株とも言えるでしょう。ベンチャー、スタートアップ企業の目利きに自信が持てない場合には、このような第三者評価を参考にしながら転職活動に臨むのも良いでしょう。

ベンチャー事情に詳しいベンチャー支援機関

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各分野で専門性をもってベンチャー支援を行うベンチャー支援機関、あるいは個人で活動するベンチャー支援家は、当然ながらベンチャー、スタートアップ企業の事情に詳しいです。

ここで言うベンチャー支援機関・支援家は、例えば資金調達を目指すベンチャー企業へ投資を行うベンチャー・キャピタル、IPO(新規株式公開)に向けた事業計画サポートなどを行うフリーランスCFO(Chief Financial Officer)などです。

このような支援機関・支援家の方々には守秘義務があるため、特定の個社情報をお話いただくことは難しいでしょう。しかしながら、ベンチャー経営者と紆余曲折あるベンチャー経営を支えておられるため、成長の期待できる優良なベンチャーとそうでないベンチャーの見極め方、経営者の見るべきポイントなど、企業を知る上で重要な視点をお持ちです。ベンチャー支援機関・支援家の方々と接点があった際は、普段どのような視点を大切にしているのか情報交換してみるのも良いでしょう。
また、TwitterをはじめとしたSNSを通して、ベンチャーマーケット全体を俯瞰してみて思われる課題、支えたいと思う経営者の特徴などについて情報を発信している方もいます。

上記事項をご参考いただきながら、自分に合った優良なベンチャー、急成長が期待されるベンチャーの情報を収集してみてください(企業の見極め方については、下記記事もご参考ください)。

参考:急成長を遂げるベンチャー、スタートアップの特徴とは?

戦略的にPRを控えるベンチャー

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ここまでベンチャー企業、あるいは経営者がどのような形で情報を発信しているかお話してきました。しかし、PRに積極的なベンチャー、スタートアップ企業ばかりではありません。認知度を上げることは企業の成長において重要なことではありますが、目立ちすぎることで「この市場は魅力的な市場だ」と、競合の参入を加速させてしまう可能性も高まります。

ベンチャー、スタートアップ企業の成長において大きな脅威の一つが、大企業の参入です。資本力のある大手企業が参入する中、資金力や人材など経営資源の足りないベンチャーが太刀打ちするのは至難の業といっても過言ではありません。

そのような脅威に注意を払っている経営者は、自社HP含めwebサイト上での発信を控えている他、ビジネスプランコンテストのような表舞台には極力姿を現さず、水面下で静かにシェア獲得を推し進めるような戦略をとっていることが多いです。

そして、ある程度シェアを獲得できた段階、あるいは大型の資金調達などが実現され、一気に競合各社を引き離したいという瞬間に、ようやく大々的に露出していきます。

このようなベンチャー、スタートアップ企業は、自社の採用活動に関しても慎重です。例えば公に情報を露出する求人サイトではなく、転職エージェントなどを活用し、競合他社に動きが見えないよう、水面下で採用活動を進めるような採用施策をとる企業も多いです。

上記の通り、経営者の考え方、市場や競合環境により経営方針は様々であり、必ずしも露出が多いから優良ベンチャーという訳ではありません。事業フェーズがそれなりに進んでいるにも関わらず露出が少ない企業の場合には、その背景についても調べてみる、または面接において経営者に直接確認してみるのも良いでしょう。

最後に

以上が自分に合った優良なベンチャー、スタートアップ企業への転職に向けた探し方、情報収集のポイントです。これから急成長が期待される優良なベンチャー、スタートアップ企業を探したい、勝てるベンチャーへのご転職をお考えの方はぜひご参考になさってください。

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